今まで泊まった中で好きなホテルランキング(欧米編)
子連れ旅人です。
今回は、旅行記の途中ですが気分を変えて「ホテルランキング(欧米編)」について書かせていただきたいと思います。
わたくし自身は、それなりに旅してきたつもりで、思い返してみると本当に数多くのホテルに宿泊してきました。おそらく100件くらいは利用してきていると思います。
ただ、その割には記憶に残るというか、印象に残っているホテルって少ないな・・と思い、ふとこのような企画を思いつきました。(かえって、NGだったホテルや、安いけど気のいいスタッフと、おいしい食事に圧倒される民宿なんかは覚えたりするのですが・・)
ランキングに入った中には、ずいぶん昔に泊まったホテルもあるので、写真等はありませんが、その点はご容赦ください。
5位は、グレーシャー国立公園(モンタナ州)のMany Glacier Hotelです。
www.glaciernationalparklodges.com
5位でいきなり、アメリカのモンタナ州です。(笑)
こちらは、国立公園内にあるホテルで、ホテルの設備自体は本当に大したことはありません。部屋にはバスタブもないですし、Wi-Fiも使えません。TVすらなかったと思います。上の階で人が歩くと古いホテルだけあって床がきしむ音が聞こえてきます。
それでも、いいホテルとして私の記憶によく残っています。
何よりも、現代の便利さと隔絶された地で過ごすというのは、この時代に合って大変贅沢なことだな・・と今でも思っています。
国立公園でトレイルを歩き回り、自然に触れ、夜はこのホテルで食事をとって、ビールを飲んで、ゆっくり読書をして早く寝る。30過ぎてこんな過ごし方ができたのは、何もないからだったからかと。
でも、何もないだけだとNGで残念なホテルとして記憶に残るはずですが、このホテルは、歴史が醸し出す落ち着きが何とも言えないのです。早朝はまだ本当に静かで、湖を眺めると幻想的で、これだけ美しいものもなかなか見られないな・・そう思ったのでした。
ちなみに、過去の私がブログで「いつか子供と行きたい場所」として書かせていただいたのもこの地です。
4位は、サンアントニオ(テキサス州)のHilton Palacio Del Rio
全米50州制覇の旅を始めようと思い始め、テキサス州で選んだ最初の目的地が、サンアントニオでした。
日本人にとってはそれほど馴染みのない街ですが、アメリカではそこそこメジャーな観光地です。行ったことはないのですが、確か変わった博物館なんかがあることでも知られていたような・・
このホテル自体は、実はいたって普通のヒルトンだと思っていいと思います。ここを選んだのも特別に料金が高くなかったからだという理由もあったと思います。
今から15年以上前の話ですので、アメリカのホテルは本当にお得に思えた時代です。まだまだ駆け出しの安月給の私でも、泊まれたので。
ただ、このホテルはRiver Walkという川沿いの道に面しており、何よりもいい雰囲気を出していたのを覚えています。ホテルから一歩出るとRiver Walkここをゆっくりと歩きながら散策していると、大変贅沢な時間を過ごしたな・・なんて今でも思いにふけってしまいます。
3位は、シカゴ(イリノイ州)のThe Drake
このホテルは、ヒルトン系に属しておきながら、ヒルトン系のブランドがつけられていません。今でも私が選ぶ記憶に残るベスト5の中で一番お手ごろだと思います。
私が宿泊したのは、今から15年ほど前でした、真冬のシカゴで観光客もあまりいない頃に、ふと初めて産まれて初めて海外一人旅をしたこの町に来たくなり、いろいろなホテルの値段を調べました。すると、歴史ある高級ホテルであるのにも関わらず安かったので利用しました。
安かった理由は、泊まってみてわかりました。
安い部屋は外の景色が見られなかったり、エレベーターから遠かったり、天井が低かったりと、あまりいいことはありません。
ただ、共用部分は高級ホテルだけあってやはり立派、特にクリスマス前だったこともあり、ツリーがとても温かみがあり印象に残っています。出入りしている方々も本当に気品のある方か、エリートっぽい方が多かったのを覚えています。
2位は、サンフランシスコ(カリフォルニア州)のThe Mark Hopkins Intercontinental
www.intercontinentalmarkhopkins.com
全米50州を旅してきた私にとっては、やはりアメリカのホテルを多く利用してきています。
こちらのホテルを利用したのは学生時代・・やはり20年位前です。
しかもバイトで貯めたお金で自腹で泊まりました。
当時は、バブル自体はすでにはじけていましたが、学生にとっては大変旅しやすい時代だったと思います。円高でしたし、アメリカが長い不景気から脱却しつつある時期だったので、今からするとホテルが割安でした。
また、当時はインターコンチネンタルホテル自体が、セゾングループに属していました。セゾンカードを持っていると、分厚い旅行カタログが送付され、インターコンチネンタルホテルが割安で照会されていました。
年会費入会金無料のセゾンカードは、学生の所有者も多く、恩恵を受けることができたのです。
ホテルは、サンフランシスコのノブヒルという高台に建てられており、歴史ある建物の上には大きな星条旗がはためいていたのを覚えています。歴史があるホテルだけあって、大変荘厳なロビーでホテルのスタッフも大変スマートというか、職人的な良さがあったのを覚えています。
サンフランシスコには、ユニオンスクエアにウェスティンセントフランシスという、歴史ある高級ホテルがありますが、こちらのきらびやかな内装よりも、落ち着いた感じのThe Markのほうが、個人的には好きでした。日本人の感覚からすると、金閣的なウェスティンに対して、銀閣的なインターコンチネンタルといった感じでしょうか。
そして
1位は、、、(ドイツ、バイエルン州)のHotel Vier Jahreszeiten Kempinski Munchen
やはり歴史あるホテルといえば、欧州はアメリカの上を行っています。ただ、実は私は、欧州はそれほど訪れていないので、唯一のランクインとなってしまいました。
こちらは、本当にずいぶん昔に(20年位前)泊まりましたので、今は全然変わってしまっているかもしれません。
ホテルの前には路面電車が走り、ホテルのロビーも大変威厳があるというか落ち着いていたというか、いつか自分もここに泊まれるような風格をつけて、また来たいと思っています。
部屋はとても古いのですが一つ一つに歴史があるというか大変趣があり、何か本当に上流階級の人たちが利用するようなホテルだな・・・なんて勝手に思いました。
また、朝食では産まれて初めてパワーブレックファーストなるものを経験しました、ふつうはレストランに入るとメニューが渡されると思うのですが、それがない。「パンはどうします?玉子料理は??」と質問されてそれに食べる朝食を決めていく・・これがまた感動的においしかった記憶が残っています。
振り返ってみると、わたくしの記憶に残るいいホテルとは・・
今の最新型のホテルよりも歴史を感じる個性の強いホテルでした。ConradもInter-ContinentalもMarriottにもいいホテルは多いと思います。ただ、記憶に残るには、やはり何か個性が必要だと思います。最近はずいぶんそういうホテルも減ったな・・・なんて思います。
気が向きましたら、今度はアジア・オセアニア編やリゾート編、国内編等も書いてみたいと思います。